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【マルカMarca】久保建英、マドリーと契約したのは自分へのプランを持っていたから 2019/10/19

それはまさに早業だった。マドリーはいくつものライバルたちを差し置いて18歳になったばかりの久保建英とサインした。彼は将来が約束された若者であり、3年間のマシア生活では日本のメッシとして活躍していた。久保はプレシーズンでマドリーの一軍に帯同し、与えられた少しの時間でセンセーションを起した。

彼の卓越したドリブル、左足で紡がれるパス、目をくらますようなテクニックはYouTubeやその他のSNSで日常的に世界中で楽しまれている。全てが久保のカスティージャでの育成に傾いていたが、久保はリーガ一部へのレンタルに賭け、今は明日マドリーを迎え撃つマジョルカの大きな魅力になっている。明日は、久保建英にとって特別な一日になる。

記者:タケかタケフサ、どう呼んでほしい?

タケ:短いし簡単だから、タケで

記者:10歳の時に日本で行われたバルササッカーキャンプで活躍してバルサと契約したね。2011年にはアレヴィンCで30試合で73ゴールして、ライバルを左足にくっついたドリブルで簡単に抜いていく姿からみんな日本のメッシと呼び始めたね。このニックネームを聞いてどう思った?

タケ:いまだにそういう風に僕を呼ぶ記者はいるよ。メッシと比較されることは非常に名誉なことだけど、彼のようになるにはまだまだ欠けているところがたくさんあるよ。

記者:彼は知り合い?

タケ:個人的には知り合いじゃないよ、でも小さい時はよくサインをねだったものだよ。

記者:そのバルサでの3年間でアンス・ファティと重なっているよね。どんな思い出がある?

タケ:一緒にプレーしたよ、エリックやほかの選手とも。自分がパスをして、彼がゴールを決めてた。

記者:彼がバルサのトップで試合に出てるのを見てどう思う?

タケ:カンテラーノがトップでプレーするってことは、アンスにせよアレニャにせよいいことだよ。クラブとしてね。

記者:この日本での数年間、まーもう青年期に差し掛かるけど、自分の年齢より一つや二つ上のカテゴリーでプレーするのは慣れた?

タケ:年によるね。最初の年は(2015)1年先輩とプレーして、2年目はまだ中学生だったけど、ユースチームとプレーしてた。

記者:君は15歳10か月と30日という二番目に若い時期にJリーグにデビューした。君は日本ではアイドルという感じ?歩いてたらみんなにバレるような。

タケ:今は日本にほとんどいないからわからないけど、次帰ったら確かめてみるよ。

記者:でも代表に行っているわけだから、だいぶ注目を集めてると感じるだろうね。

タケ:そうだね。代表にいる時はみんな自分の名前を呼ぶし、注目されているね。

記者:昨シーズンは横浜でプレーして、イニエスタのいるヴィッセルと戦った時に、ゴールをマークした。特別だった?

タケ:そうだね。日本のリーグにとってイニエスタのような世界的な名声を持った選手がくてくれるというのはすごいいいことだよね。当然たくさんのファンやほかの選手も呼び込んでくれるし。それに一緒にプレーする選手にとっても、試合や練習で彼のレベルを感じられるのはいいことだね。

記者:レアルとは6月にサインした。その時はどう過ごしていたの?

タケ:それが発表された時はコパアメリカでブラジルにいたよ。

記者:君のことは他のバルサやパリといったクラブも狙っていた。どうしてマドリーを選んだの?

タケ:レアルの意向がより気に入ったんだ。これから数年の自分に対するプランや、自分の将来のことについての考えとか。

記者:それが一番の理由?バルサの下部組織で何年もプレーしたにも関わらずマドリーと契約したのは相当な驚きだった。

タケ:そうだね。マドリーは熱心に誘ってくれた。僕の将来のプランを教えてくれて、それがすごく気に入ったんだ。それで説得されたんだ。

記者:マドリーと君が契約した日付について、他のチームで混乱があって、マドリーはその混乱を利用して先行したっていうのは本当?

タケ:それは知らないな。

記者:2,3年後にトップメンバーに自分を加えるという条件を付けたっていうのは本当?

タケ:いや、それは契約に入っていないよ。それが普通で結局のところ選手、この場合は自分次第ということ。

記者:カスティージャに残るのではなく、マジョルカにレンタルで行くというのは君が決めたの?

タケ:最終的に決めるのは常に選手だけど、前もってエージェントやチームとも話していて、それが最良の選択肢と考えた。

記者:マドリーとの契約後に君への期待はすごい膨らんだよね。その後の騒動はどうだった?

タケ:すごかったね。例えばインスタグラムのフォロワーがニュースをきっかけに一気に増えたよ。

記者:どれくらいるの?

タケ:数は覚えてないけど、10倍20倍って感じで、すごかったよ。

記者:友達達の反応はどうだった?

タケ:励ましてくれたり、成功を祈ってくれたり、いつの日か自分に会いに来る、といった感じの反応だったよ。

記者:バルセロナ時代の友達との付き合いはまだあるの?

タケ:もちろんだよ!東京時代、横浜時代の友達もいるよ。本当にたくさんの友達が。

記者:この変化についてはどうだった?2014年にFIFAはバルセロナを2009年から2013年の移籍において、移籍条項19に違反したとして、制裁を下した。10人のマシア暮らしの少年たちがこれの影響を受け、その中にタケもいたよね。そして日本に帰らないといけなくなった。この期間はどう過ごしたの?

タケ:13歳の少年にとってこれはすごいつらいことだったよ。サッカーをプレイしたいのに、なぜか国を追い出されたわけだからね。一人の素晴らしいクラブでプレイしたい少年にとってこれは理解できないことだし、どうして自分を放出したのかもわからなかった。

記者:ところでレアルのファンはたくさん日本にいるの?

タケ:もちろんだよ。でも日本に限らず世界中だね。今回にツアーでそれを感じたね。行く先々にいて、どこにでも白いシャツを着たたくさんのファンが迎えてくれたよ。

記者:日本にいた時はよくラ・リーガは観た?

タケ:うん、リーガに限らずプレミア、ブンデスリーガ、リーグアンとかもね。

記者:クラシコも?

タケ:そんなのあたりまえじゃないか!笑

記者:マドリーの公式声明で、サインの行われた6月の14日に君のことを”全世界で将来最も有望な若者の一人”と君のことを評したよね。これを見てどう思った?

タケ:それが大げさじゃないと言われるように、まだまだやらないといけないよね。

記者:これだけの期待は18歳の少年にプレッシャーになるのでは?

タケ:こういうプレッシャーは自分を駆り立てるのにいいことだよ。

記者:そうとう自分への要求が高いよね、タケ?

タケ:うーん、自分に厳しい選手はあまり自分ではそうは言わないよね、だからそうは言わないよ(笑)

記者:マドリーとプレシーズンを過ごすというのはどういうものだった?

タケ:素晴らしい体験だったよ、まー飛行時間は長かったし、スケジュールはタイトだったけどね。

記者:どの選手に一番驚かされた?

タケ:みんな世界の一流選手だから全員がすごいのは知っていたよ。イスコは少し合流が遅れたけど、彼の能力と質には驚かされたね。

記者:驚きといえば、バイエルン戦などで君が見せた大胆さにはファン達はだいぶ驚かされたみたいだよ。たくさんのスターたちに囲まれてもまったく気後れしていなかった。

タケ:もし自分がマドリーの選手で、バイエルンのようなチームと戦える機会が来たなら、それは大きいモチベーションになるでしょ?だからたぶんいつもより少しうまくプレーできたんだと思うよ。

記者:トッテナム戦は8分プレーして、3回シュートを放った?短かった?

タケ:短い時間で何かしないといけなかったから、ゴールを目指したよ。

記者:ジダンは試合後に君について、”久保は期待のプレーヤーで、ロドリゴやヴィニシウスと同じようにまだ若い。ゆっくり行かないといけない” これについては?

タケ:レアルのようなクラブは他のクラブとは違う。プレーする全員が世界中で知られている選手だ。ジダンのような監督が自分を気にしたり名前をインタビューで挙げるというのは光栄なことだよ。

記者:プレシーズンでジダンとは話した?

タケ:うん。ジダンはとても良い監督で、すべての選手を気にかけている。素晴らしい監督だから、戻ったんだよ。

記者:アザールに言った、試合前は彼のビデオを観るっていうのは本当なの?それともジョーク?

タケ:本当だよ。例えば、コパアメリカの試合前もアザールのビデオを観てたよ。

記者:一緒に練習してアザールはどうだった?

タケ:もちろんすごいのは知っていたけど、実際にみるとやっぱり興奮したよ。

記者:どうしてマジョルカにレンタルで来ようと思ったの?マドリーが提案したのか自分で決めたのか?ヴァジャドリードの名前もよく出てたよね。

タケ:クラブの環境、選手たちと監督。自分のエージェントと自分でマジョルカが一番いいオプションだと考えたんだ。

記者:マジョルカには来たことが?

タケ:休暇であるよ。

記者:リーガ・エスパニョーラとJリーグの一番大きな違いは?テクニック、フィジカル、速さ、戦略?

タケ:インテンシティ、激しさだね。それよりもリズムかな。ここではよりたくさんのリズムのアップダウンがある。Jリーグはリズムの点ではよりおとなしいよ。

記者:君にとっては、動のラ・リーガと静のJリーグ、どっちが合ってる?

タケ:Jリーグに慣れていたから、今はラ・リーガへ適応しているところだよ。でもうまくいっていると思うし、この異なるリーグへの対応というのは自分の成長にとってすごくいいよ。

記者:マジョルカにどう貢献する?

タケ:昇格チームとは言え、長い歴史を持つチームだ。マジョルカはいつも一部リーグにいたと記憶しているよ。自分がマジョルカに貢献するというよりも、マジョルカが自分の成長を促すたくさんのことを与えてくれると思っているよ。でも、もちろんチームに貢献できるように全力を尽くすよ。

記者:監督のヴィセンテ・モレーノが君を守ったり、あまり要求しないように努めているのは理解できる?

タケ:うん、焦らずにやれと言われるよ。まだ戦略理解とかで学ばないといけないことはたくさんあるけど、少しずつ慣れているいくよ。

記者:一番名前のある契約で、すごい期待がかかっている、ということはわかる?

タケ:名前についてはそうだね、理解しているよ。なぜならベンチに座っている時でさえカメラに一番狙われているからね。

記者:それについてはどう?

タケ:あまり好きではないけど、そういうものだから我慢しないとね。

記者:このようなインタビューもよくやるの?

タケ:うん(笑)

記者:プレーした6試合(322分)についてはどう評価する?3回先発して、合流直後だった初戦を除いて全てでプレーしているね。

タケ:全部には満足していないよ。もっとできたと思う。でもまだ始まったばかりだし、上手くいっていると思うよ。難しいのは続けることだね。

記者:サルヴァ・セビージャやフェバスと共に先発するのにはたくさんの競争があるの?

タケ:うん、練習の時からすごい競争があるよ。

記者:代表でのこの2試合の長距離移動は、チームへの適応をより難しくするよね?練習時間も少なくなるし。

タケ:そうだね、代表メンバーでは練習しているとはいえね。確かにチームメンバーとプレーできないというのは不利だね。

記者:日本までモンゴルとタジキスタンと戦うために飛んで、4分しかプレーしないっていうのはどう思う?ストレスフルだよね?

タケ:少しね。でもそれが今の状況で、もし自分がより良ければ、もっとプレーできたはずでしょ?でも折り合いはついてるよ。

記者:成功することやトッププレイヤーになるのに焦りを感じる?それとも18歳ということを理解して、一つずつ着実に昇っていこうと思う?

タケ:急いではいるけど、少しずつ進んでいかないといけないというのも理解しているよ。

記者:明日のマドリー戦は特別?

タケ:もし自分がマドリーから来てなかったとしても、彼らと戦うのはとても重要だよ。カスティージャにとどまらずにマジョルカに来た理由っていうのを見せないといけないと思ってる。

記者:ビッグクラブと戦う時のほうがモチベーションが上がる?アトレティコ戦では非常に良かった。

タケ:そういうチームと戦うときは常に自分の持てる全てを出す必要があるからね。

記者:マドリーはどう見てる?リーガでは首位だけど、チャンピオンズリーグでは怪しい。

タケ:二つの大会を毎週戦うチームと他のチームを比べるのは難しい。リーガではいいね。でもチャンピオンズでは少し苦しんでいるみたいだけど、マドリーのようなチームはそのような状況は克服するよ。

記者:マドリーが3年連続でチャンピオンズリーグを獲得した時日本でそれを見ながら何を思った?その後のサインに何か影響した?

タケ:それ自体は影響しなかったね。でもクラブチャンピオンズカップで3年前に日本でプレーした時は観戦しに行ったよ。

記者:スタジアムから観た3年後に彼らをプレシーズンを戦った。

タケ:一度チャンピオンになると、モチベーションを保ち続けるのは難しい。それを3年連続でとるのはものすごいことだね。

記者:フィールドでの自分の一番の武器は?
タケ:敵のたくさんいるラインの間でボールを受けること。敵をたくさん引き付けて、そこから何かを起そうとしているよ。

記者:どこでプレーするのが好き?

タケ:トップ下が一番だけど、サイドもできるよ。

記者:改善する余地が一番大きい点は?

タケ:スピードを改善しているよ。今の時代は速いというだけで選手は高いレベルまで到達できる。もしそれに加えてテクニックもあればよりいいね。

記者:テクニックはもう持ってるよね、YouTubeやSNSで再生されまくっている君のプレー集をみれば明らかなように。

タケ:まだ改善点はあるけど、今できることについては満足しているよ。

記者:お父さんが君にフットボールを一番教えてくれた人って読んだよ。

タケ:父とそれに母もすごく助けてくれたよ。今の自分がある90%は彼らのおかげだ。家族が常に一番大切だ。

記者:どんなアドバイスをくれるの?

タケ:人としてとサッカー選手として。自分の試合を観るのが好きで、いいプレーをすれば褒めてくれる。それに、そうだな、ダメな時も聞きたくないことを言ってくるね。

記者:君の一番のアイドルは?

タケ:常にメッシ。今何歳か知らないけど、ずっとゴールを取り続けるのはとんでもないことだよね。

記者:サッカー界では誰と知り合いになりたい?

タケ:ポグバと戦いたいし、しゃべってみたいな。まだ生でプレーを見たことはないんだ。

記者:じゃー若手(18-20歳)の中では?

タケ:誰ってエンバペに決まってるでしょ。大差でね。最高の選手だね。

記者:一番好きなスタジアム?

タケ:ソン・モイシュ(マジョルカのホーム)

記者:行きたい場所は?

タケ:アリアンツアレーナ。あれ、もうプレーしたっけ?忘れちゃったよ(笑)

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