【AS】レアル・マドリードートッテナム ケイロル(ナバス)は孤独 2019/07/31

レアル・マドリードートッテナム
マドリーはイメージ回復できず、アウディカップのファイナルへの進出を逃した。コスタリカ人の素晴らしい活躍はあったものの、マルセロの一つのミスで試合を落とした。久保は輝いた。
新人もベテランもダメだった。マドリーに残された時間は無くなり、アトレティコ戦の大敗の影響を引きずったままだった。ベンゼマはゴールせず、アザールは存在せず、モドリッチはコントロールできず、クロースは守らず、ヴィニシウスとロドリゴはまだ青く、マルセロは寝ていて、バックラインは存在すらしていなかった。ただ一人、ケイロルは奮起し、トッテナムに赤っ恥をかかされるのを防いだ。その後若手を投入し、そのうちの一人の久保は期待されていた働きをきっちりとこなした。そのうち良くなるというジダンのメッセージは、ここにきてどのようにという部分で説明が難しくなった。
親善という形容詞は現在のフットボールの試合にそぐわないコンセプトになっている。最近の全ての大陸のチームが集めれる巨大トーナメントの創設によってよりその傾向が強くなっている。8月やプレミアの開幕が近づけばより、その傾向(親善試合というより公式戦)が強くなる。マドリーのようなよりメンバーを試すべきチームにはより影響が大きい。それにたくさんのけが人も出てしまう。
彼らとともに、ジダンのチームは少しの変化を見せた。クロースとモドリッチを戻した今のところ全く機能していないセンターではなく、4-2-3-1とした場合の、右ルーカスバスケス、左にロドリゴ、そして中にアザールを試した。おそらく今のところ一番ピッチを広く使える布陣だ。しかし機能しなかった。マドリーは疑問を持ちながらプレーしているように見え、まったくもって過去にみた状態だった。そして、ベンゼマはいつものようにゴールに背を向けてプレーしていた。
一方トッテナムは素晴らしかった。先発のうち7人はチャンピオンズリーグのファイナルのメンバーでそれに一番資金を費やしたンドンベレが加わった陣容だ。何度もマドリードの弱点にプレッシャーをかけてきた。疑いなく、プレミアの開幕に向けて準備万端の状態だ。そしてこのインテンシティはリズムも、工夫も、規律も、足もないマドリーにとっては大変有毒だった。5月の時の印象と全く変わらず、今も失望させる状態だ。
ということで、トッテナムは最初からエンジン全開で、ラメラのテクニック、縦横無尽のエリクソン、ソンフンミンの嫌な動き、ケインの殺し屋の本能と、新しいフットボールの波を見せつけた。鬼のケイロルが最初の3回のピンチを防いだが、4回目の過去から続くいつものミス、スローインを避けるために足を延ばして防いだマルセロのボールがケインにそのまま渡ってケイロルと一対一になり、さすがにこれには死に体だった。これはマルセロやマドリーが去年から、スーペルコパのアトレティコ戦も含め、かかっている病気だ。その後はコスタリカ人のおかげで2点目は避けたが、ベンゼマが2度の同点となる決定機を逃した。チームをけん引するはずのアザールはいまだに力を見せていない。まったくもって精彩を欠いている。
後半はトッテナムが9人代えて完全に別チームとなった。マドリーは代えなかったが、より注意深くプレーするようになった。これで実際状況は均衡したが、マドリーが主導権を握ることは少なく、ゴールへ迫ることもなかった。トットナムの代わって入ったメンバーとは違い。これによりまたケイロルがソンとデレアリの攻撃を防ぐ決定的な働きをした。
ロドリゴとヴィニシウスを両翼で試すというのも機能しなかった。将来的にはあるかもしれないが、今ではない。前者はゴールを取り消され、後者は色々と試行錯誤していた。マリアーノも最後の数分間出場したが、久保を見るだけで終わった。このような感じでマドリードは3敗目を喫した。今後は移籍マーケットにかかっている。
REAL MADRID-TOTTENHAM Keylor está solo
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